函館特許分析室

函館市周辺の発明者や権利者による特許等を簡単に紹介します。

特許5914855「イカ処理具」

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権利者:株式会社フジワラ(北斗市

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〜発明のポイント〜

  1. カッター部12と支持部11との間のクリアランスDを先端から後方に向けて大きくした。

  2. カッター部12の先端にある凹部に、星状神経節01を導いてカッター刃12cで切断する。

〜コメント〜

  • 外套や内臓を傷付けずに、星状神経節を切断又は破壊できる。

  • イカ活チャ器 」として製品化。

  • 代理人弁理士)を付けずに出願人自らが特許申請書を作成し、権利化に成功。

特許6653836「居室付きタクシー活用システム」

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権利者:函館タクシー株式会社

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〜発明のポイント〜

  1. 居室になるトレーラー車両をタクシーに牽引させて、顧客の希望する場所まで案内し、トレーラーを切り離して宿泊させるためのビジネスを実現する際の管理システム。

  2. 顧客の希望と現地のタクシー会社で提供可能な情報とを人工知能を使ってマッチングさせる。

〜コメント〜

  • 旅先で大型車両を運転する自信の無い顧客に最適。

  • 顧客独自の旅プランに柔軟に対応。
  • 審査でも似たような他社特許は発見されず、スムーズに特許認定。

  • タクシー利用の拡大に向けたタクシー会社の創意工夫が感じられる。

特許6446611「掲示物ストッパー」

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権利者:個人

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〜発明のポイント〜

  1. 掲示物狭持部に対して嵌入部を着脱できるように構成することで、様々なタイプの有孔ボードに対応可能とした。

  2. 掲示物狭持部と嵌入部が一体化された構成は、既に似ている出願があったため権利化できなかったよう。

〜コメント〜

  • 平成28年度パテントコンテストの優秀賞および選考委員長特別賞を同時受賞した発明。
  • 受賞特典で、主催者負担による特許取得の費用支援に成功。代理人弁理士)のサポートもあって、出願原稿の内容が充実している。
  • はこだて未来大学に在籍する学生単独での特許登録は始めてとのこと。大学での研究成果に限らず、個人のアイデアを特許という形まで仕上げたことは大変素晴らしい。
  • 学生から主体的に製品化の売り込みをかけることは難しいと思われる。地元企業はこのような特許を積極的に検索・活用して地域活性化につなげては。